海と里海を守る事業として日本財団の渚の交番プロジェクトが日本各地で展開されています。
施設での環境学習に没入型映像を採用しました。
里山里海交流館しんぴお
日本、岡山県真庭市(2022)
VRゴーグルを使わないで、最大40人程度に同時に学習映像を共有したい。
MK360+を導入することで、40人が同じ迫力のある映像を体感できるように。
さらにオリジナルの学習映像をドルビーサウンドで作成して上映することで、映画館並みの迫力でご覧いただいています。
『里山里海交流館しんぴお』は、里山(山間部)から流れる水が里海(沿岸部)につながり、 水に含まれる栄養がホタルや川の生き物、そして海の生き物を育んでいることと、 ゴミや農薬なども流れてしまう環境破壊の問題にもなっていることなどを学ぶ施設として2022年6月に日本財団のプロジェクト拠点として真庭市北房地区に開所しました。
当初、施設での環境学習に一般的なゴーグル装着によるVR映像体験を企画しておりましたが、長時間ゴーグルを付けることが、子ども達の体に良くないという情報が出回っていました。 また大型バス単位でお越し下さる学校・学級など、最大40人程度の参加者と学習映像を共有する方法をネットリサーチしたところMK360を見つけ、日本総代理店のリビングCG社の関社長にご相談して導入を決めました。導入により没入型映像や360°映像も270°の範囲で壁や天井に実写できるので40人が同じ迫力のある映像を体感できるようになりました。
オリジナルの学習映像をドルビーサウンドで作り、アプリ内にアップロードして上映することで映画館並みの迫力でご覧いただいています。但し、ドルビーサウンドを出力するにはMK360+のUSBから音声データを取り出してサウンドカードを経由させて4chの
パワーアンプから部屋の前方左右に2ch、後方左右2ch、計4台の音響用スピーカーを設置する必要があります。
その仕組みを構築するのには苦労いたしましたが、迫力ある映像に加えてサウンドも立体化することにより、来場者の皆様には大好評となりました。
しんぴおの魅力は、施設のすぐそばに備中川や諏訪洞、ホタル公園があり自然体験ができるということ、既存の古民家レストラン北房ほたる庵で里山里海の食材を使った飲食を提供できること、そして今回、建設された「多目的ホールほたるび」ゴーグルを付けなくてもVR映像が体感できる世界初のVR動画を実写投影するスペイン製プロジェクターとVRサウンドを導入して楽しく環境学習ができるところです。
学習動画では、北房のホタルや鍾乳洞、古墳などの魅力とともに500万年前の古代から現代までの人と自然の共生を子ども達にわかりやすく楽しく学べる内容にしています。
私共の施設が、世の中に先んじて一人しか楽しめないゴーグルでのVR体験ではなくVRは多数で楽しめるものであることを実証できていることをスタッフ一同、喜んでおります。
これからもメーカー様と盛んに協議を重ね、より良い映像と音の空間作りで連携させていただきたいと望んでおります。
里山里海交流館 館長 坂本信広
新橋・虎ノ門近くのショールームで、MK360+を体験できます。
この迫力の臨場感は、体験しなければ伝わりません。
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