PreDesign

概要

コンセプト設計の​“前段”で、​敷地の​気候文脈を​素早く​把握し、​設計方​針​（開口・​日射遮蔽・トップライト・​外部​空間の​使い方​ 等）を​導く​クラウド型の​気候分析ツールです。
過去の​気象データを​もとに、​敷地と​建物タイプに​合った​設計アイデアを​提示します。

主要機能​

建築的レスポンス提案

気候と​建物タイプの​関係から、​初期の​設計対応​（配置・形状・開口方​針など）を​提案。

開口率／ガラス面の​検討

各立面の​ガラス比率と​快適性・エネルギーの​トレードオフを​可視化。

日射遮蔽​（シェーディング）

効果的な​遮蔽方​針を​季節別に​提示。

昼光​（トップライト/ハイサイド）

屋根・高窓を​使った​昼光の​取り入れ方の​ヒント。​

​屋外​空間の​快適性

季節ごとの​外部​空間の​活かし方を​示唆。

使い方​（最短ステップ）​

1. Trimble IDで​ログイン → PreDesignを​起動。
2. 「スタディ名／建物タイプ／所在地」を​入力​（住所入力で​候補が​出ます）。​所在地から​該当する​気候データを​自動選定。
3. 画面に​出る​気候チャートと​設計提案を​読み、​初期方​針​（開口、​庇、​トップライト、​外構の​使い方​等）を​決める。
4. 必要な​図や​説明テキストを​エクスポート／キャプチャして、​社内説明や​クライアント合意に​活用​（“早い​段階で​気候要件を​織り込んだ”根拠づけが​可能）。

導入・ライセンスの​位置づけ

SketchUp Proサブスクリプションに​含まれています​。

実務メリット

手戻り​削減

初期段階で​“成立しない​”方​針を​ふるい​落とし、​実現可能な​案に​集中。

説明資料が​すぐ​作れる

気候に​基づく​話すべき論点と​図が​短時間で​揃う​＝社内／施主への​納得材料。

設計の​勘所を​体系化

季節別の​開口・遮蔽・昼光・​外部​空間の​考え方を、​建物タイプと​連動して​提示。

よく​ある​疑問

どの​くらい​厳密か？​

物理ベースの​シミュレーター​（例：詳細な​エネルギー解析）ではなく、​着手前に​方​向性を​決める​ための​“気候リサーチ”ツールです。​後工程の​詳細解析​（Sefaira や​他ツール）と​併用が​前提。

どこから​アクセス？​

ブラウザで​アクセスする​Webアプリです。​Trimble IDで​ログインして​使います。

推奨ワークフロー​（SketchUp/LayOutと​併用）​

1. PreDesign で初期方針を検討

開口・遮蔽・昼光・外部環境などの条件を分析

2. SketchUp でボリュームを検討

PreDesignの方針を反映した形で建物の形や配置を検討

3. LayOut でプレゼン資料や図面化

SketchUpモデルをもとに説明・提案資料を作成