世界の舞台

スマート・ファイナンシャル・センターで席を選ぶか、一礼する

 

テキサス州ヒューストンの郊外、シュガーランドにあるSmart Financial Centreでは、
音楽、コメディアーティスト、ファミリーショー、ブロードウェイの劇場作品、
文化・舞台芸術など、さまざまなライブイベントを開催しています。

 

この20万平方フィートの広大なスペースには可動式の壁があり、1,900席の親密な空間を作り出すことも、
大規模なイベントのために6,400席まで開放することも可能です。
また、14の豪華なスイートルームと企業向けホスピタリティエリアも備えています。
大手ライブシアター会社のアンバサダー・シアター・グループ(ATG)が運営し、
ヒューストン・プレス紙が選ぶ2020年と2019年の「Best of Houston Large Venues」にも選ばれています。

 

Premier 3D Virtual Toursのオーナーであるウェイド・ガスリー氏に時間をとっていただき、
このような広大な空間をスキャンした経験についてお話を伺いました。

 

 

Q:スマートファイナンシャルセンターの3Dキャプチャに影響を与えたのは何ですか?

高速道路を走っていると、真新しいビルが目につき、
それがスマート・ファイナンシャル・センターであることがわかりました。
翌日、ドレスアップして伺い、ドアをノックして自己紹介をしました。
そして、ローンスター・コンベンション・センターをスキャンしたものを見せると、
彼らはMatterportにとても興味を持ちました。

 

翌朝、マーケティング&コミュニケーション部門のディレクターである
アンドリュー・ファンから電話があり、同じ日にもう一度来られないかと聞かれたので、
Matterportの能力を体験してもらうために、
バックステージをスキャンすることを申し出ました。
Matterport Pro2を持参していたので、その場ですぐに始め、
その日のうちに夜まで作業を行いました。

 

この技術には自信があったので、もし気に入らなければ、
お金を払う必要はないと伝えました。最初のバックステージスキャンを上層部に見せると、
彼らはそれを気に入っただけでなく、スマートファイナンシャルセンター全体を
スキャンするよう求めました。
これには、20万平方フィートの会場全体の3つの主要エリアが含まれていました。
3つのモデルを完成させるのに、全部で1428回のスキャンが必要でした。

Q:訪問者に必ず見てもらいたいものとは何ですか?

Smart Financial Centre House 3Dモデルは、
4階建ての高さで、1つの完全なシームレスモデルにコンパイルされています。
実際に歩き回るには、数時間かかるでしょう。
1階のエレベーターの前に立つとオレンジとブルーの
2つのマタータグがあることに気がつくでしょう。
各階のサインを見ると、バルコニーレベル4がオレンジ色、
Loge & Clubレベル3が青色になっているのがわかります。
グランドスイートレベル2はプライベートフロアなので、
エレベーターからそのフロアにアクセスすることはできません。
それぞれのMattertagsのリンクから、対応するレベルに行くことができます。
エレベーターに乗ってその階まで行ったような感覚です。

Smart Financial Centre_elevator

ステージに立って客席を見渡すと、緑色のマタータグが
いくつか見えると思いますが、これがスマート・フィナンシャル・センターの
チケットマスターサイトのページになります。
座席を選ぶと、そのセクションからの実際の眺めをMatterport 3Dツアーで見ることができます。
各セクションにはMatterタグが貼られており、Matterタグのリンクをクリックするだけで、
そのセクションの座席がどのようなものか、チケットを購入する前に
ご自身で確認することができます。

Smart Financial Centre_Ticketmaster

ススマートフィナンシャルセンターに寄せられる質問の中で最も多いのが、
座席や見晴らしが良いかどうかというものです。
そこで、3Dツアーを紹介し、自分の目で確かめてもらうようにしました。
また、会場の隅々までスキャンすることで、さまざまな座席を歩き回りながら、
好きな景色を選んでチケットを購入できるようにしました。

 

Q:このような大きなスペースをスキャンする上での課題は何でしたか?

スマートファイナンシャルセンターは816枚のスキャンで構成されており、
全体を完成させるのに約1ヶ月を要しました。


巨大な空間なので、きちんとつなぎ合わせるために、
スキャンの間隔を詰めることに気を使いました。
重なりが少ないという警告が出るたびに、そのスキャンを削除し、
カメラを1~2フィート後ろに移動して再スキャンしました。
また警告が出た場合は、きれいに縫い合わされるスキャンができるまで
後退を繰り返しました。

 

1回1回のスキャンが、モデル全体を支える支柱のようなもので、
モデルが崩れるのを防いでくれているように感じました。

 

一人でスキャンすることが多いので、一人で考える時間が多くなります。
私が言えることは、周りのもの、特に鏡や出入り口に常に気を配ることです。
私は、Spotifyのプレイリストを聴くと、スキャン中に自分のしていることに集中できると思います。

 

Q:他に何か追加したいことがありますか?

Matterportの3Dモデルを作るのは、これで3つ目でした。
Matterport Pro2 3Dカメラの使用経験があまりなくても、
このテクノロジーが多くのことをやってくれるので、とてもクールです。

 

また、空間をキャプチャした後に特定の要素を編集して操作する方法も、
自分で理解することができました。MatterportのYouTubeビデオを検索するのも良い方法です。

また、テクニカルサポートの方にも大変お世話になりました。
彼らは私に素晴らしいアイデアを与えてくれ、私はそれを実行に移しました。

※当記事はメーカー(Matterport社)の公式ブログ記事の日本語翻訳版です。
日本のユーザー様向けに、一部内容を変更・修正している場合があります。
元の記事をご覧になりたい方はこちらをクリックしてください。

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有限会社リビングCG

担当者
関 良平
(一級建築士/一級建築施工管理技士)
問合せ
mp@livingcg.jp
住所
〒105-0003 
東京都港区西新橋2-33-4
プレイアデ虎ノ門801
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